EVENT REPORT

【開催レポート】若佐慎一個展「Super Lucky Cats」スペシャルイベント「願いのかたち、思いの原点」MONTHLY WAKASA at YUGEN Gallery FUKUOKA

YUGEN Gallery FUKUOKAにて2025年4月19日(土)に若佐慎一個展「Super Lucky Cats」スペシャルイベント「願いのかたち、思いの原点」MONTHLY WAKASA at YUGEN Gallery FUKUOKAを開催いたしました。

「MONTHLY WAKASA」はアーティスト・若佐慎一のアトリエで毎月開催されるイベントで、今回は若佐慎一個展「Super Lucky Cats」の開催を記念し、YUGEN Gallery FUKUOKAでの特別開催となりました。イベントでは多くのアートファンや関係者が集い、芸術と交流に溢れた、活気に満ちた時間となりました。

アートと対話で探る、混沌の時代を生き抜くための問い

今回のMONTHLY WAKASAでは、カオス化が進む今の世界の中で生きるヒントを探りながら、「願いのかたち、思いの原点」をテーマにアーティスト若佐慎一と株式会社OMOYA代表取締役 猪熊真理子氏による対談が行われました。

若佐慎一は、招き猫に宿る祈りの象徴性を軸に、日本的感性と西洋アートの価値観の狭間で揺れる表現者としての在り方を語り、混沌とする時代における祈りの意義と創造の原点を、アートの視点から語りました。

一方猪熊真理子氏は、女性のキャリア支援に取り組む企業の経営者として、女性が社会の中で自分らしく生き、自己実現を追求する過程において、深い願いや祈りの力がどのように社会や個人に作用するのかを、アートと人生の文脈を軸に対話を繰り広げました。

対談の後には、参加者同士が作品やアートに込められた想いや問いについて自由に意見を交わす交流の場が設けられ、視点の違いに触れながら、それぞれの理解や関心を深める貴重な時間となりました。

日本古来の「願い」や「祈り」、そして過去・現在・未来が折り重なる時間性の可視化を試み、改めて招き猫と向き合った本展、そしてその特別な機会に際し若佐慎一の声を聞くことができる本イベントでは、若佐慎一が願いや祈りを、アートに形として昇華し表現し続けることをあらためて深く印象づけてくれました。

果たして、若佐慎一によって生み出される秩序と混沌の宿る招き猫は私たちに何を見せてくれるのか。若佐慎一の表現が今後どのように展開していくのか、深い期待を抱かせる貴重なひとときとなりました。

ABOUT ARTIST

若佐慎一
若佐慎一
Shinichi Wakasa
1982年広島県生まれ。2008年広島市立大学芸術学部美術学科日本画専攻卒業。2010年同大学大学院博士前期課程修了、2013年後期課程を満期退学。卒業制作作品は首席相当の同大学による買い上げとなる。同年、月刊美術 美術新人賞「デビュー」 準グランプリ受賞。以後、国内外で作品を発表するのと並行し、伝統工芸の〈超創匠〉、ニューヨークのファッションブランド〈sawa takai〉、でんぱ組.incの相沢梨紗氏による「MEMUSE」などコラボレーションも多数。

ABOUT EXHIBITION

展覧会

若佐慎一 個展「Super Lucky Cats」【福岡】

会場

YUGEN Gallery FUKUOKA
福岡市中央区大名2-1-4 ステージ1西通り4F

会期

2025年4月10日(木)〜4月24日(木)

開館時間

11時〜19時
※最終日のみ17時まで

休館日

毎週火曜日

在廊日

4月12日(土)、19日(土)、20日(日)

入場料

無料

注意事項

※状況により、会期・開館時間が予告なく変更となる場合がございますのでご了承下さい。