グループ展「Faces」【福岡】

2025年7月26日(土)〜8月13日(水)

YUGEN Gallery FUKUOKAでは、2025年7月26日(土)〜2025年8月13日(水)の期間、グループ展「Faces」を開催します。

Exhibition Information

Venue

YUGEN Gallery FUKUOKA
Fukuoka City, Fukuoka Prefecture, Chuo Ward, Daimyo 2-1-4 Stage 1 Nishidori 4F

Dates

2025年7月26日(土)〜8月13日(水)

Opening Hours

11:00 AM – 7:00 PM
Closes at 5:00 PM on the final day only

Closed Days

Every Tuesday

Reception

7月26日(土)16:00〜19:00

Date of presence

急行2号   :未定
chikame  :7月26日(土)、27日(日)      
リチャード君:7月26日(土)、27日(日)
       8月2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)       
Nah    :未定

Admission Fee

free

Notes

※8月12日(火)は開廊いたします。
※在廊日について、最新情報は随時こちらで更新いたします。
※状況により、会期・開館時間が予告なく変更となる場合がございますのでご了承下さい。

Exhibited works images

来場者の方へオリジナルノベルティをプレゼント!

来場者アンケートにお答えいただいた方限定で、オリジナルノベルティをプレゼントいたします。

参加作家4名それぞれのデザインになっており、お好きな一枚を選んでいただけます。

ご来場の思い出に、特別なアイテムをぜひお持ち帰りください。

Statement

顔に焦点を当てた展覧会

マスクがデフォルト化した私たちの日常。AIによって生成され、紛れ込む「顔」。そうした時代にあって顔が見える・見えないの意味とは? 

音楽、企業広告、書籍、プロダクト等で活躍するアーティストたちによる女性の顔に焦点をあてる本展。参加するのは、急行2号、chikame(ちかめ)、リチャード君、Nah(ナー)の4名です。マンガ的な輪郭線、明確な色遣いによって感情の肖像化を試みる約20点を公開。デジタルベースのみならずアクリル画などアナログ作品にも注目です。

女性を描くことのカタルシス

急行2号は「笑わなくても可愛い女の子たち」を主題に作品を制作。写真的な構図、光の捉え方が特徴的で、口元・肩のライン・髪の流れといった身体の断片が静かに主張する作風です。フェティシズムなアプローチは、90年代以降のフェミニズムアートで起きた視線の解体とも共鳴。身体性から女性の感情、存在軸を可視化しています。

「spark」をテーマとするchikame。彼女の描く瞳の輝きは内向のまなざしでありつつ、観る者と目が合った瞬間に生じる感情の共振ー火花ーを表しています。絵からの視線によって自己と他者、現実と仮想の境も混濁していくようで、花々やネックレスなど純潔な寓意で満たされた画面には観る者を異世界へと誘う引力があります。

リチャード君は、ミントグリーンや紫の非写実的彩色による陰影表現や彩度の高いアウトラインによって実在と虚像の二重露光で写し込んだような肖像を描きます。目元や爪などへの自律した賦彩には、さまざまな感情の波があることが見て取れます。涙と自然物が絡む独自の表現は寓意的であり、清澄なイメージに強い情動の宿りを感じさせます。

外見的コンプレックスや内面の弱さをかけがえのない個性として捉えるNah。身体の一部をデフォルメ、機械化する1980、90年代のサイバーパンクの感覚を取り込んだ作風で、明確な意思を感じさせるキャラクターを描いています。パープルやブルーグリーンといった感情をコード化した色遣いには他者との感覚の差異に揺らぐ孤独も浮かび上がっています。


わかりやすい「カワイイ」ではない、硬質で感情を読み取りづらい顔。それでいて純粋に飾ることが楽しい化粧、アクセサリー、ファッションが業として屈託なく取り入れられてもいる。ジェンダー表象や「見る/見られる」の視線の解体といったような小難しい意図はなく、女性なるものへ没入し描くことの快感が画面から感じられます。


もっとも純粋で濃厚な存在

近年アクリル画にも取り組むようになったリチャード君は、線を描き色を塗ることは化粧をする感覚と重なるといい、楽しみはありつつ回収しきれない感情も反映されていると話します。

「その時に描きたい髪型や表現したい色で感情を表現しています。今回、顔にフォーカスした作品では一枚一枚の表情や雰囲気が全然違う絵になっていて、背景にあるものを想像して細かい部分にも注目してもらえたらうれしい」


本展のキュレーションを手がける野間博尊は「女性が描く女性は体の隅々までとても繊細に表現されていて、作品が単純に美しい。そうした細部や表情にこそ作家が今思っていること、感じ取っているものがあらわれている」といい、普段から女性をモチーフに作品を制作している同時代の作家が「顔を合わせる」ことで今日的な意義が浮かび上がってくると説明します。

リチャード君の涙が浮遊し有機物と一体化する表現には、女性は感情によって世界と関係を結ぶ存在であることが読み取れます。急行2号の現実の光学を越えたような輝き、目の輝きで観る者に鋭く投げかけるchikame、身体の一部を解体し露出するNah。

この色、この形が何であるかを思考するよりも先に対象とダイレクトに関係し、世界をありのままに経験する。奥深くに最醇なる者の顔がのぞいています。

About sales of artworks

展覧会開催と同時にYUGEN Gallery公式オンラインストアにて、作品の閲覧・ご購入が可能となります。

About merchandise sales

展示と連動したオリジナルアートグッズを多数取り揃えております。


作家の世界観を活かしたステッカーやキーホルダー、作品集、ポスターなど、日常使いできるアイテムから、アートファンのコレクション心をくすぐる記念品まで、アートを持ち帰る楽しさをご体感いただけます。

ARTIST INTERVIEW

「リアルで理想の女の子」Facesの独占インタビュー記事を公開しています。

ARTIST INTERVIEW - Faces「自分が描く女の子が、いちばん好き」

Express No. 2
Express No. 2
kyuko2go
He began his creative career in Fukuoka, and later held solo exhibitions in Saga, Tokyo, and Osaka. In 2022, she released her first art book, Shimmer Express No. 2 Collection ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK, and in 2024, she released her book How to Use Light to Make Use of Girls' Illustrations: Understanding the Variations and Processes by Part. He has also been involved in numerous promotions, collaboration projects with companies, illustrations, and webtoon production, such as McDonald's "McCafé #ThisIsMyWayOfLifeStrawberryCondensedMilkFrappe (2025)." In her personal works, she often focuses on the expression of light, regardless of whether she uses digital or analog techniques. In May 2025, she will hold a solo exhibition, "First Love," at YOD TOKYO.
Chikame
Chikame
Illustrator from Fukuoka. Her creations mainly feature girls and incorporate motifs such as plants, expressing the gaiety, transience, and beauty of life that appears in an instant. He creates impactful illustrations with his strong eyes. Creates illustrations for corporate advertisements, artist jackets, merchandise, etc.
Richard
Richard
Richardkun
He lives in Fukuoka Prefecture. He was influenced by manga and anime and started drawing during his childhood. In 2018, he started working as an illustrator and artist, focusing on digital works. Currently, he works on streaming artwork and music video illustrations for music artists, and from 2023 he will also be creating and exhibiting acrylic paintings. In his work, he uses vivid, unrealistic colors in various places, attempting to express emotions and atmospheres that can only be achieved through painting.
Nah
Nah
Born in 1996. Resides in Fukuoka Prefecture. It is characterised by a bold touch that exudes a sense of poison and pop pastel colours. While he is active in a wide range of digital fields, including brand collaborations, advertising visuals, and music video design, he also devotes himself to producing analog works, which are his forte, and actively holds exhibitions.