麟太郎 個展「憧想生命」

麟太郎 個展「憧想生命」

2022.11.26(Sat) – 2022.12.01(Thu)

2022年11月26日(土)~12月1日(木)YUGEN Galleryにて、麟太郎の個展「憧想生命」を開催します。

造形作家の麟太郎は、幼少期より特撮作品に登場する怪獣たちや、動物型メカ「ゾイド 」といった架空の生命体の玩具で遊ぶ中で、自分だけの架空の生命体を作れないかと想いを馳せてきました。 

 そんな麟太郎が制作しているのは、グルーガン(熱可塑性樹脂)を素材としたグルーガンアート作品です。自身の想像をすぐに形にしたい彼にとって、どんな凹凸面のもの同士でも接着でき、すぐに固結するグルーガンは、まさに打って付けの素材だったといえます。 

 生命体を形作るさまざまなパーツを制作したうえで、それらを可能な限り即興的に組み合わせ、彼は自身のイメージと憧憬を反映させた架空の生命体を創造しているのです。 

 そうして架空の生命体のシルエットを追求し、その生命力を表現するうちに、麟太郎は自然そのものが宿す神秘の力に気付き、それに対して畏怖の念を強く抱くようになりました。その結果として、近年の彼の作品には自然とは逆行する消費社会への警告が反映されています。 

 本展「憧想生命」では、そうした架空の生命体を表現した作品のほか、麟太郎の代表的作品の一つである「黄金の茶室」シリーズも展示します。本シリーズは、中身が空洞となった網目状のグルーガンに漆と純金を用いた高級感のある装飾を施すことで、物体の形状が持つ価値と中身の空虚さを対比させています。 

 また、立体作品を制作する中から派生的に生まれた半立体的な平面作品の数々も、本展で初公開されます。それらは脳や心臓といった生命の根幹を成す臓器の形状に着目した麟太郎が、普段見ることのできない臓器の神秘的なシルエットと、それら臓器の重要性を軽視する人々の空虚な内面を対比させた作品群です。そんな麟太郎のグルーガンアートの世界を、是非ご堪能ください。なお本展は日本の芸術文化を見つめ直し、その魅力を世界へ発信するバイリンガル美術情報誌『ONBEAT』が、YUGEN Galleryでキュレーションを行う展覧会の第十一弾として開催されます。

展示作品

※展示作品は一部変更となる場合がございます。ご了承下さい。

作品販売について

展覧会開催と同時にYUGEN Gallery公式オンラインストアにて、作品の閲覧・ご購入が可能となります。

麟太郎

RINTARO

【ONBEATキュレーション作家】
 1994年東京生まれ。 グルーガン(熱可逆性樹脂)を使った実験的手法によって、「空想と憧憬」をテーマに作品を発表している。 東京造形大学インダストリアルデザイン科を卒業した後単身パリへ渡り、Ecole-Boulle国立工芸学校にてデザインを学ぶ。 在学中に多くのフランス人アーティスト達と交流していく中で、自身も作家として作品の発表を始める。 現在は日本を拠点に百貨店やアートフェアへの参加など広く活動している。 2018年、フランスのアート誌Spotlight -Contemporary art magazine-にて「国際的称賛を受ける56 人のアーティスト」に選出、パリで開催された自身初となる個展「RINTAROMIZUGUCHI EXPOSITION -Colonie de Lumiere-」は日仏友好160周年事業ジャポニスム2018の認定企画に選出される。 作家辻仁成氏主催の「第3回アート&デザイン新世代賞」では立体書道作品を発表し最優秀賞を受賞。

会期

 2022.11.26(Sat) - 2022.12.01(Thur)

会場

YUGEN Gallery

住所

東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル3F

開館時間

月〜金   14:00〜19:00 
土・日・祝 13:00〜19:00 
※最終日のみ17:00終了

作家在廊日

 11月26日(土)、27日(日)、30日(水)、12月1日(木)

休館日

なし

入館料

無料

注意事項

※状況により、会期・開館時間が予告なく変更となる場合がございますのでご了承下さい。