西元祐貴 個展「飛墨 HISUMI」
2022.05.11(Wed) – 2022.05.16(Mon)
墨絵アーティスト
鹿児島県出身。伝統的な技法に捕われず、大胆さと繊細さを持ち合わせたタッチで「躍動感」「力強さ」を追求した作品を展開する。国際的なイベントやTV 番組では度々「ライブペイント」を披露しており、香港クリスティズオークションに招待され、LIVE で描いた直後の墨絵が、85,000 香港ドル (約130 万円) で落札され一躍注目される。龍や侍などの古典的なモチーフから、スポーツ選手やミュージシャンなどの斬新なモチーフを描く。2015年に西元の墨絵タッチによる新しい現代アート「陶墨画」を公開。陶土の板に釉薬で描き、高温で焼き上げることによって、躍動感ほとばしるタッチが千年褪せない生命を得る作品となっている。2016年2月には、制作の拠点となる福井県に日本国内初となる「西元祐貴 陶墨画ギャラリー」がオープン。2018 年1月に福岡アジア美術館で開催された初の個展「龍のキセキ展」には1か月で45,000人の観客が押し寄せ美術館での動員記録となる大ヒットとなった。このほか、ヨーロッパ、アメリカ、中国など海外での個展やライブパフォーマンス、CG や動画、様々な分野とのコラボレーションなど、型に嵌らない活動スタイルで世界を舞台に活躍中。
鎌倉時代に本格的に日本に紹介された墨絵の古法に習い、一筆入れた瞬間から失敗はおろか描き直すことも許されない緊張感のなかで描くライブペインティングの手法で作品を発表している。
龍や虎といった古典的なものから現代のアスリートまでをモチーフにとり、筆の運びや墨の濃淡、にじみ、ぼかしといった効果で生きとし生きる物の生命力、躍動感を活写する。
その画面からは姿形を精緻に写し取ることを重要視せず、目に見えないエネルギーを目に見えるものに表そうとする芸術本来の衝動が生々しいほどに感じられ、観る者との尽きることのない魂の交流を予感させる。
また、越前(福井)の土の柔らかい風合いと、鉱物をすり潰して作る釉薬を使い、素焼きの陶板に墨絵の質感で描く新しいスタイル「陶墨画」を確立し、瞬間の芸術ともいえる墨絵を1000年を越える永遠の表現へと高めている。
2022.05.11(Wed) – 2022.05.16(Mon)
2023.08.04(Fri) – 2023.08.09(Wed)