ruteN solo exhibition

2024.10.26 (Sat) - 2024.11.04 (Mon)

*This page contains current information regarding the decision to hold the exhibition. Details of the statement and the exhibition will be updated as soon as the information is available.

An oil painting that depicts a flower arrangement. A solo exhibition by ruteN, a flower artist and painter, has been decided. An exhibition by an artist who is also a certified professor of Ichiyo style Ikebana.

*This page contains current information regarding the decision to hold the exhibition. Details of the statement and the exhibition will be updated as soon as the information is available.

Exhibition Information (Last updated: July 30, 2024)

YUGEN Gallery (4F KD Minamiaoyama Building, 3-1-31 Minamiaoyama, Minato-ku, Tokyo) will be holding a solo exhibition by artist ruteN from Saturday, October 26, 2024.

ruteN began his career as a painter in 2020 and quickly distinguished himself in art competitions. In 2023, he obtained a teaching certificate in Ichiyo-shiki Ikebana, a form of flower arrangement, and incorporated the sensibility of flower arrangement to visualize the circulation and energy of life in nature. He creates works based on the theme of "a world in flux."

The artist's name is taken from the Japanese word "Ryuten". The image of "Seiseiryuten = everything is constantly born, changing, and transitioning" is expressed on the canvas with a sense of volume of paint. His style is characterized by the delicate yet dynamic depiction of plants, seasons, and the expressions of nature. He has also produced murals over 10 meters in size, and in recent years he has increased the variety of his painting techniques, creating new worldviews.

"We humans are one of the living organisms that exist on this vast universe and on Earth, and we are part of nature. I continue to paint with the hope of gently conveying to those who view my work the idea that we are unique and beautiful beings in this world, and an opportunity to cherish every moment."

ruteN connects deeply with the souls of plants and nature, and leaves behind messages that can only be received at that moment, like a diary. The exhibition, which consists of flower arrangements and paintings, is attracting attention as an installation of both. Please come and experience the graceful and majestic energy that emanates from the works and the venue.

press release

Exhibition Information

venue

YUGEN Gallery
KD Minamiaoyama Building 4F, 3-1-31 Minamiaoyama, Minato-ku, Tokyo

Dates

2024.10.26 (Sat) - 2024.11.04 (Mon)

Opening hours

Weekdays: 13:00-19:00
First day, weekends and holidays: 13:00-20:00
*Ends at 17:00 on the final day only
*Closed Days: none

Reception

10月26日(土)17時〜20時【予約不要】

Date of presence

to be decided

Admission fee

free

Notes

*Please note that the dates and opening hours may change without notice depending on the situation.

Exhibited works images

*Please note that some of the exhibited works may be subject to change.

10月26日(土)開催のプレビューについて

For more information

Statement

生成流転する自然のメッセージ

油彩絵具を幾層にも塗り重ね、キャンバス全面に載せたあとで絵具の一部を削り取る。そこから現れる予期せぬ色に触発され生まれる有機的な線。植物や自然の魂と深く繋がり、瞬間に感じたメッセージを日記のように描き残すアーティスト、華道家のruteN(ルテン)。

大和言葉「流転」から取られたアーティスト名が示すように植物や季節、自然といった事物が絶えず変化し、うつろいゆく生々流転の世界観を画面に展開しています。

本展「impermanence」では、憂いがありながらもエネルギーを巡らせていく秋から冬にかけての季節にruteNが感じ取る植物の内なるエネルギー、生命の美しさを表現した約20点の油彩画作品を公開。教授免状をもつ華道(一葉式いけ花)作品と融合したインスタレーション展示となります。

華道と絵画の融合。花を生けるように描く

ruteNは、2020年より「絵描き」として活動を開始し、早々にアートコンペティションで頭角を現します。2018年から一葉式いけ花に学び、2023年教授免状を取得。いけばなの感覚は絵を描くことと通じるといい、「花を生けるように描く」スタイルを特徴としています。

「一葉式いけ花での花を生ける感覚や向き合い方、空間や時間などのバランスの取り方は、私が子供の頃から自然から受け取ってきたメッセージやエネルギーの信号のようなものの解像度をさらに高めてくれたと感じています。筆の走らせ方や筆圧の強弱は花を生ける感覚と重なります」

作品のモチーフの多くを植物にとるruteNは、幼少の頃から故郷の宮崎で植物と触れ合い言葉を介さないコミュニケーションをとってきたと話します。「目に見えるものと見えない存在」を感受し手の動くままに描く。絵を描いている時は森の奥深くに入り込んでいるかの没入感があるといい、自分の思っていなかった色と出会う。その色そのものを受け入れ描いていくことは植物と対話している感覚だといいます。ruteNにとって絵を描くことは、自然と自身の循環を満たすものといえるでしょう。

瞬間にしかない美しさ。自然に在り続けるもの

「毎日同じように見える景色も少しずつ変化している。慌ただしく過ぎていく現代社会で、今この瞬間にしか出会えない美しいうつろいと向き合うことが今の私たちには必要」

そのように自然界にあって瞬間に現前する景色を捉えるruteNに一貫するテーマは「うつろい」や「無常性」。そして、その奥にあるものを見つめ続けます。

「塗り重ねた絵具を削り取って思いもよらなかった色が現れるのは、いつかどこかで嗅いだ金木犀の香りだったり子供の頃の記憶がパッと蘇ってくる感覚そのものでした。そこから、さまざまに塗り重ねられた絵具を削りとることは、多様な記憶や経験で構成される自分の奥底に在る何かを映し出す感覚でもあります。それは、目の前にある植物が予期せぬ表情を見せ対話してくれることに感じる喜びとも重なります」

原色遣いで爛漫とした作風から、近年は黒群緑のような暗い色調の作品も生まれているruteN。それらの作品に向き合う時は海に深く沈み込み、深海に浮遊する細胞群とコミュニケーションを取っている感覚があるといいます。

光に照らされる花の色、海に立つ波頭。どれも色や形をとどめることはなく、一瞬の様相でありながら花そのものであり、海そのものである。

植物も動物も滅びゆくもの。ruteNは、その向こう側に滅びずに在り続ける「或るもの」を捉えようとします。画面の奥から現れる色は自我や真理が存在することを、そして自然との調和に無常なる世界の美しさがあることを示唆しています。

【アーティストステートメント】

万物の無常性、移ろいの中にある神秘、今の瞬間にしかない美しさを映し出す。

夏から冬へ、陽から陰へと移り変わる間の季節は、どこか儚さも感じつつ、これから内側にエネルギーを巡らせていく神秘と美しさへの変化をより鮮明に感じられる時期だと思っています。

一瞬のうちに枯葉が落ちて気温も湿度も変わり雲の位置も高くなる。キンモクセイの香りや秋の空気の香りが漂い、あっという間に変化していく。

変化することは自然の叡智であるように人間も変化を恐れず、今の自分が感じてることを素直に大切に愛でて、そして私たちの今の瞬間にしかない美しさを感じて生きる。

それこそが、この自然への感謝と共存していくことの意味につながり、すべての根底にある生命の美しさにきっと繋がるのであろう。

About sales of artworks

At the same time as the exhibition, the works will be available to view and purchase on the YUGEN Gallery official online store.

ruteN
ruteN
アーティスト、華道家。宮崎県出身。 2014年から東京を拠点にモデルとして活動開始。2018年に一葉式いけ花第四代家元・粕谷尚弘に師事。2023年、同流派教授免状を取得(雅号:柏葉)。現在は、公益財団法人日本いけばな芸術協会正会員、一般社団法人いけばな協会会員。2020年からはアーティスト活動をスタート。