南景太 個展「ナイストゥーミーチューアゲイン, TOKYO」
2023.01.21(Sat) – 2023.01.26(Thu)
1981年東京都生まれ。
高校卒業後、セツモードセミナーやMJイラストレーションズでイラストレーションを学ぶ。イラストノート「第15回ノート展」大賞(2014年)、東京イラストレーターズソサエティ 「第12回TIS公募」銀賞(2014年)。「第13回TIS公募」審査員賞(2015年)。TIS会員。書籍や雑誌の挿絵、絵本作品や小説家・岩井圭也、バンド・LUCKY TAPESのアートワーク、商業施設の壁画などを手がける。http://minamikeita.com/
クレヨンで描くユーモアのある、しかし不穏な空気が漂うペインティング作品には、抑圧された社会の中で磨いた独特の批評精神を持つ東欧の寓話作品に通じる世界観がある。描かれるのは社会が共有する「常識」への疑い。常識とは集団や社会を安定させるシステムとしつつも、それとは一定の距離を置くことで人は自分の人生の主導権を持てるとし「人の常識を揺さぶる」ことが創作の動機となっていると話す。このテーマは作家が経験した変性意識によって浮かび上がったものであり、世界は無色透明であり常識もまた人間が偶然意味づけした取り替え可能な枠でしかないと考える。こうした常識からの逃避は絵画のセオリーにはない彩色に見て取ることができる。近年はクレヨンのみならずステンシルやデジタルによるコラージュ作品など表現領域を広げている 。
2023.01.21(Sat) – 2023.01.26(Thu)