秋元机は2012年、ほぼ日刊イトイ新聞「第二回ほぼ日マンガ大賞」を受賞しマンガ家、イラストレーターとしてキャリアをスタート。アートフェア「UNKNOWN ASIA」（2017年）をきっかけにアーティストとしての評価を獲得し、以来ペインティングとコラージュを組み合わせた平面や半立体作品を発表しています。

異国情緒に溢れながらも、どこの国でもない世界観が人気を博し国内のみならずソウル、香港、深圳、台北等で個展を精力的に開催。海外のアートフェアにも多数招聘されています。本展はアーティストとして活動する秋元が創作の原点である「図工」に立ち返り、身近な素材を手がかりに新たなアプローチを試みます。

「友人は卒業し、先生も退職し、学校も廃校になったことに気づかずに、ひとり小学校の図工室で作品を作り続ける」（秋元机）。

「図工室の幽霊」とは孤独や不安ではなく、ものを作る純粋な喜びのあらわれだといいます。YUGEN Galleryでは2年ぶりの個展開催、秋元にとって九州では初めての展覧会。現代アートのコンテクストに囚われることなく、創作の根源を問い直すと意気込む本展にぜひご期待ください。