蓮井幹生 写真展「十七の海の肖像」【東京】

2025年6月7日(土)〜6月23日(月)

YUGEN Gallery では2025年6月7日(土)〜6月23日(月)の期間、蓮井幹生 写真展「十七の海の肖像」を開催します。

蓮井が2023年から25年にかけて、日本国内の17の原子力発電所の前に広がる海の景色を撮影した写真作品を紹介します。

展覧会情報

会場

YUGEN Gallery
東京都港区南青山3-1-31  KD南青山ビル4F

会期

2025年6月7日(土)〜6月23日(月)

開館時間

平日:13:00〜19:00
土日祝:13:00〜20:00
※最終日のみ17:00終了

休館日

なし

レセプション日程

6月8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、ギャラリートークを予定しております。

在廊日

6月8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)

※変更となる場合がございます。最新情報は随時こちらで更新いたします。

入場料

無料

注意事項

※状況により、会期・開館時間が予告なく変更となる場合がございますのでご了承下さい。

展示作品ハイライト

ギャラリートークについて

詳細はこちら

ステートメント

蓮井幹生は1990年代初頭より「自然の摂理」をテーマに世界中の風景や自然物を主なモチーフとした写真作品を発表してきました。2009年には《PEACE LAND》、《詠む写真》のシリーズ作品がフランス国立図書館に収蔵されています。

蓮井は、2023年から25年にかけて、日本国内の17の原子力発電所の前に広がる海の景色を撮影。その海では、人工物は画像処理で取り除かれ、静けさだけが残されています。人の痕跡を消すことで、海本来の姿に耳を澄ませようとする試みでもあります。建設中の青森県大間原発を除く日本国内の原発をすべて訪れ、制作された出品作は本邦初公開となります。

今年1月と3月に東京、福岡を巡回した展覧会「朽ちゆく果てにも美は宿る」(※)。能登半島地震により破壊された九谷焼の窯元〈錦山窯〉の所蔵作品を精緻に捉えた作品は、自然災害の記録でありながら伝統工芸品に宿る普遍の美を表現し、多くの反響を呼びました。ここで見られたのは「人間と自然の循環」。本展にも顕著にそれは現れることになります。

30年以上のキャリアにおいて世界中の海景の作品を数多く発表してきた蓮井が捉える日本の海、そして原発という文明との関係性。人間不在の世界、そして自然との共生に思考を巡らせる蓮井幹生の意欲作にぜひ、ご期待ください。

作品販売について

展覧会開催と同時にYUGEN Gallery公式オンラインストアにて、作品の閲覧・ご購入が可能となります。

蓮井幹生
蓮井幹生
Mikio Hasui
写真家。1955年東京都出身。アマチュア写真家の父親の影響で幼少の頃から写真を始める。明治学院大学社会学部社会学科を中退後、アートディレクター・守谷猛に師事。アートディレクターとして広告やレコードジャケットを多く手がける。30歳の頃より写真を独学し、1988年の個展開催をきっかけに写真家となる。新潮社の雑誌『03』はじめ著名人のポートレイト作品で注目を集め、ファッション、ドキュメンタリーと幅広い分野の撮影を手がける。2000年頃からはムービー撮影も行い、PVやCMの作品多数。作品はフランス国立図書館、東京工芸大学写大ギャラリーに収蔵されている。