VANISHIMG POINT「SHELL」 2021 市川 透 TORU ICHIKAWA

サイズ 19.0 cm x 13.1 cm x 10 cm
素材 陶土、釉薬、金、プラチナ
制作年 2021

ONBEATキュレーション作品

■ ステートメント
人間は神羅万象の一部でありながら、自然界の流れに逆らって生きてきた。
そして現代社会において、われわれは「制限」という鎖の中で、時に不合理なことに隷従しなければならず、多くの自由を奪われてしまった。
私にとって「創る」という行為は「自由を渇望すること」そのものであり、作品は私自身の「心の叫び」の鋳型なのである。個人の苦悩は普遍性を持ち得ると信じ、未知なる造形を創造し続けたい。

■ 作品について
私の陶芸作品は備前焼をベースにしていますが、良質な備前の胎土に鉱物と酸化金属を独自調合し、色彩や造形、質感のすべてにおいて備前焼の常識に捉われない作品を創造しています。また私は胎土に徹底的にこだわっており、市販の土は使いません。
採掘業者から直接土を仕入れ、手間暇かけて自分で土を生成しています。
そうして生成した備前の土に手を入れた瞬間に、その土の性質や土中に生きる微生物たちのエネルギーを身体で感じます。
土は生きているのです。私の魂は、土を媒介として、目には見えない微生物のミクロの世界や、宇宙のマクロの世界とつながり、一つになります。
万物が共鳴するその感覚をインスピレーションの源として、私は作品を産み出しています。
本作は「情報が氾濫し混沌とした現代において、真実やリアリティは自分自身の中にある」という思いを反映させたシリーズの一作です。

市川 透 TORU ICHIKAWA 作家について