「松田啓佑 Works 2009-2026|世界は〈空っぽ〉から」【東京】

2026年6月20日(土)〜7月20日(月・祝)

YUGEN Gallery TOKYOは、2026年6月20日(土)〜7月20日(月・祝)の期間、松田啓佑の個展を開催いたします。

展覧会情報

会場

YUGEN Gallery
東京都港区南青山3-1-31  KD南青山ビル4F

会期

2026年6月20日(土)〜7月20日(月・祝)

開館時間

平日:13:00〜19:00
土日祝:13:00〜20:00
※最終日のみ17:00終了

休館日

なし

レセプション日程

トークイベント開催予定

在廊日

※在廊日やレセプションについて、最新情報は随時こちらで更新いたします。

入場料

無料

注意事項

※状況により、会期・開館時間が予告なく変更となる場合がございますのでご了承下さい。

展示作品ハイライト

ステートメント

松田は1984年群馬県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)を修了後、現在は京都を拠点に活動しています。

鮮やかな色彩によるストロークと大胆な余白を特徴とする松田のペインティングですが、描法と画面構成に着目すると、時代によっていくつかの傾向が見えてきます。また2020年代に入ると、セラミックを用いた表現も開始するなど、松田の実践を取り巻く要素は、年々多様化しています。

本展では、2009年から現在に至るまでの、約20年間にわたる作品群を通して、松田による世界を認識・再解釈するための方法論の変遷を辿ります。

描法と空間への関心

現在の松田の作品は、鮮やかな色彩によるストロークと大胆な余白を特徴としています。一方で、その実践を時系列で見ていくと、関心の対象は一貫して変化を続けてきました。

初期作品では、デフォルメされた人物像のモティーフが認められるなど、「形象」に近似した要素が画面上に現れていましたが、次第にそれらは「抽象」へとシフトしていきます。

とりわけ、2010年代の作品群では、カンヴァスの「内」へと視線を誘うような筆の運びが、大きな特徴として挙げられます。

2010年代中頃以降になると、画面には大胆な余白が生まれるようになり、松田の関心は、タッチやストロークといった描法に向くようになります。同様に、色彩への関心も高まりを見せ、幅の広いストロークによる色面構成が特徴的な作品にも挑戦するようになります。

さらに近年では、2010年代後半の傾向を受け継ぎつつも、即興的なストロークが多用されるようになります。

ペインティングと並行してセラミックにも取り組み始め、平面と立体を行き来しながら、対象が形態として立ち現れるまでの時間や認識の過程が、現在の松田の実践において重要な要素となっています。

3章構成によるミッドキャリア・レトロスペクティヴ

本展は、作家初のミッドキャリア・レトロスペクティヴとして構成され、およそ20年に渡る実践を、3章に分けて体系的に紹介いたします。大学院修了直後の初期作品から最新作まで、各時代の特徴を捉えた代表作品を網羅的に展示します。

第1章では、大学院修了後から2012年前半にかけての初期作品を紹介します。


第2章では、余白や色面構成への関心が顕著になる2012年後半から2019年までの作品群を取り上げます。


第3章では、2020年以降の近作・新作を中心に、セラミックを含む近年の展開を紹介します。

各時期の代表作を通して、松田の制作における視点や方法論の変化を捉えます。

メディアへの横断を通した、芸術観の往還

本展では、ペインティング・ドローイング・セラミックを横断的に展示します。

異なるメディアにまたがる作品群を併置することで、松田の実践に通底する、ストローク、余白、時間性への関心を浮かび上がらせます。

平面と立体を行き来しながら更新され続ける表現のあり方を通して、「世界を知覚する」という行為そのものに向き合い続けてきた、松田の実践を紹介します。

また、本展開催にあわせて、松田啓佑のこれまでの活動を振り返る小カタログの刊行を予定しています。出品作を中心に、過去作品から新作までを収録予定です。

刊行記念イベントとして、ゲストを迎えたトークイベントの開催も予定しています。作家・松田啓佑、本展企画者・土田祥ノ介とともに、本展および松田のこれまでの実践について語ります。詳細は後日発表いたします。

松田啓佑
松田啓佑
Keisuke Matsuda
1984年群馬県生まれ、京都府在住。2009年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画を修了。現在は京都を拠点に活動し、絵画を中心とした制作を行っている。 完成された結果を志向する以前の段階にあるイメージを描くことを試み、可視的なものと不可視なものを等価に捉える姿勢を特徴とする。目の前の現実が思考や言語と不可分であると感じられる瞬間に立ち上がるイメージを起点とし、そのイメージを表現しようとする意識そのものも外界の現実と同様に扱う。 こうしたプロセスを通じて、イメージが身体の動きや意図と一体化し、それらが直接的に画面へと定着していくような絵画の生成を試みている。